不正咬合の予防の勘違い

不正咬合の本当の原因知ってますか?

よく咬むことが不正咬合の予防になる「歯の常識」というのは大間違いです。 「不正咬合が増えているのは、昔に比べて硬いものを咬まなくなり、あごを使わなくなったからだ」なんて話を聞いたことがありませんか。

確かに人間の体というのは使わないと弱っていきますから、咬むことと顎の成長・発育には関係がないこともないでしょう。しかし、先住民族の食の変化と口腔疾患との関係を調査した報告によると、どうやら違う要因が影響しているようです。 伝統的な食生活を営む先住民族にはむし歯も歯周病もみられず、不正咬合もまた認めら闢られるようになり、また近代食を摂るようになった親から生まれてきた子どもには不正咬合が認められるようになりました。 そして不正咬合を持つ先住民たちであっても、伝統的な食生活に戻ることで、生まれてきた子どもはまた正常な歯並び・咬み合わせを持てることが示唆されました第6章にて。

この報告によれば、不正咬合は遺伝ではなく、普段の食生活の変化によって起こるものであると考えられます。 同様に、むし歯や歯周病もそうだと示唆されます。 そして食生活そのものが同じ条件であるならば、いくら意識的によく咬むことを心がけても不正咬合の予防にはあまり関係がなさそうです。 ですから意識してよく咬むことよりも、先住民族が伝統的に食べているようなものを食べるようにすれば、不正咬合は予防できるでしょう。 そうはいっても、先住民族が伝統的に食べているものは、どれもよく咬まないと食べられないようなものばかりなのですが...。

食べづらいものを摂ることで、おのずとしっかりとよく咬んで食べることになるでしょう。 そしてそういう食べものは、栄養学的にも非常に優れた食べものであったり、調理法であったりする場合が多いのです。

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